国内で過去最大規模の「巨匠ピカソ」展 - [2008/07/23]
国内で過去最大規模の「巨匠ピカソ」展が10月4日~12月14日、東京・六本木の国立新美術館とサントリー美術館で同時開催される。国立新美術館では初期から晩年までの軌跡をたどり、サントリー美術館では「自画像」をテーマにピカソの内面に迫る。(朝日新聞より)
ピカソの作品といえば、暗青色を基調とした「青の時代」、明るい色調の「ばらの時代」を経て現代広告やデザインの基礎に多大な影響を与えたとされるキュビスムの活動へと展開していきます。小生の祖母が生前テレビでピカソ作品を見て、「子供が描いた絵みたいじゃ」「少し練習すれば誰でも描けそうじゃ」(要はヘタだと言っている)などと申しておりましたが、これについては巷でもよく聞く話だと思います。ピカソは12歳のころ既に写実的技術は習得し(12歳のころのデッサンは本当にスゴイ)、自分の創造性を十分に表現できる描写力を身につけた上で、あのヘタっぽい絵に進んでいくのです。
参考↓
http://plaza.rakuten.co.jp/pasterharry/diary/200706220000/
キュビスム時代のゲルニカ等のピカソ作品で人の顔を見ると、鼻は横向き目は正面(片方は横を見ていて、もう一方は正面を見ているものもある)、しかも位置関係が崩れています。でも、ちゃんと目や鼻だとわかります。これが重要なのです。ピカソは写実的に対象を表現しているのではなく、それぞれの立体物である対象を記号として平面に表現しているのです。地図は等高線に畑や道路や学校の場所が記号として記されています。地図を見るとき実際に撮影した立体的な航空写真ではなくても地図上の平面的な記号をみて自分の町だとみなさんも認識しているはずです。ピカソの表現の狙いも対象となる立体物をキャンバスという平面に隠れて見えないところまで展開図のように見せることにあります。(この表現手法はピカソが初めてなのです)亡くなった祖母は理解できないかもしれませんが、ピカソはホントにすごい芸術家なのです。画家の横尾忠則氏がデザイナーから画家に転向したのもニューヨークでピカソ展を見たのがキッカケとか。そんなピカソの作品がフランスまで行かなくても国内で見られます。とにかくこんなチャンスはめったに無いと思いますヨ。是非。

